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計画策定の背景
計画策定の趣旨
本市では,性別を問わず,誰もが自らの意思によって,社会のあらゆる分野における活動に 参画する機会が確保され,そのことにより,男女が均等に政治的,経済的,社会的および文化 的利益を受けることができ,かつ,ともに責任を担う社会の実現をめざし,平成10年に 「∼男女共同参画社会をめざす∼はこだてプラン21」を策定し,各種施策を推進してきまし た。
さらに,平成17年には「函館市男女共同参画推進条例」を制定するとともに,平成20年 には,その条例に基づく「第2次函館市男女共同参画基本計画∼はこだて輝きプラン」を策定 し,条例に掲げる基本理念を踏まえ,「人権尊重と男女平等の意識づくり」,「あらゆる分野 への男女共同参画の促進」,「多様な生き方が選択できる環境づくり」の3つを基本目標に, 男女共同参画社会の実現に向けた取り組みを進めてきました。
また,全国的には,平成11年に男女共同参画社会基本法が制定され,法に基づき,各般の 施策が進められてきているところですが,人口減少や少子高齢化が進展し,共働き世帯の増加 をはじめ,女性の社会進出が進んできている状況や,男性の子育てや介護への参画が必ずしも 十分ではないことなど,様々な社会状況の変化により,男女共同参画を取り巻く課題が多様化 しています。
こうした状況のなか,国においては,平成27年8月に,女性が職業生活で個性と能力を十 分に発揮し,活躍できる環境を整備するため「女性の職業生活における活躍の推進に関する法 律」(以下「女性活躍推進法」という。)が制定されました。
本市においても,引き続き男女共同参画社会の実現をめざし,社会情勢の変化を受け,多様 化する課題に対応するため,総合的かつ計画的に施策を推進することとし,新たな「男女共同 参画基本計画」を策定するものです。
計画策定の趣旨
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計画策定の背景
第 章
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第3次函館市男女共同参画基本計画
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資
料
「はこだて輝きプラン」では,「男と女 ともに輝く 豊かなまち」をめざすべき将来像 に,3つの基本目標を掲げ,各種施策を推進してきたところであり,平成28年度には,基本 目標にかかわる29の主要施策のもと247事業を実施し,計画に掲げた事業は概ね実施する ことができました。
こうした取り組みにより,市民の男女共同参画意識は,少しずつ浸透してきていますが, 「平成28年に実施した男女共同参画に関する市民・事業者意識調査」(以下「市意識調査」 という。)の結果から,男女平等に関する価値観についての市民意識は,学校教育以外の分野 は,すべて「男性優遇」と感じている割合が高いほか,「男は仕事,女は家庭」という性別に よる固定的役割分担意識も依然として男性に残っており,また,仕事と生活の調和(ワーク・
ライフ・バランス(注))が実現できていない状況にあります。
さらに,本市の各種審議会等における女性登用率や市職員・学校における女性管理職の割合 などは,「女性人材リスト」の活用や「女性活躍推進法に基づく函館市特定事業主行動計画」 の策定などにより,増加してきているものの,目標値には達していない状況にあります。 このため,今後とも引き続き「はこだて輝きプラン」を継承し,男女共同参画の意識づくり を重点に,男女共同参画社会の実現に向けた取り組みを進めていく必要があります。
注)ワーク・ライフ・バランス/一人ひとりが,やりがいや充実感を感じながら働き,仕事上の責任を果たす とともに,家庭や地域生活などにおいても,子育て期,中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き 方が選択・実現できる状態。
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第2次函館市男女共同参画基本計画「はこだて輝きプラン」の検証
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